【医薬品】ラツーダについて調べてみた
ある日の調剤業務において、とある患者さんのお薬手帳を拝見しましたところ、見慣れない名前のお薬を服用されていました。
その名も
ラツーダ錠(一般名:ルシラドン塩酸塩)!! どーん…!!
調べてみると、精神科領域において処方される医薬品だそうで。
販売開始時期が2020年6月なので、まぁほぼ新薬ですね。
精神科領域で処方される薬で、適応症は「統合失調症」または「双極性障害におけるうつ症状の改善」とのこと。
一般名が〜ドンとなっているので、既存のレスリン、デジレル(トラゾドン塩酸塩)と同様の作用機序を持っている改良版なのかと思いましたが、どうやら微妙に異なるようです。
用法・用量は上記の適応症によって異なりどちらも1日の服用上限量は決まっています。
統合失調症:1日80mgまで
双極性障害におけるうつ症状の改善:1日60mgまで
本剤と併用禁忌・注意の薬も多数ありますが、
腎機能・肝機能が低下している患者さんにも投与量の注意を払う必要があります。
中等度・重症度の腎機能低下の患者さん、中等度の肝機能低下の患者さんには1日60mgまで。
重症度の肝機能低下の患者さんには1日30mgまでと、だいぶ変わりますね。
特に高齢の患者さんが上記のケースに当てはまりやすいと思われるので、
病院での血液検査結果表などをご提示いただいてそれを処方チェックに役立て、副作用発現防止に努めたいですね。
まぁ私も薬局で薬剤師をしておりますので、
たまにはこういう内容もちょいちょいとお送りしていきたいなと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた!